姿勢が良くなる健康椅子!
現代人は1日のうち1/3を椅子に座りながら過ごしていると言われています。しかしもともと西洋の文化であった椅子は日本人の体型に合うようにはデザインされていませんでした。
一般家庭でも食卓がお茶の間からダイニングに代わりテーブルに椅子という欧米スタイルが定着したのは高度成長期以降ですので、まだ30年ぐらいの歴史しかないということになります。
畳の上であぐらや正座をしていた頃の日本人は自然と坐骨で正しい姿勢を維持しながら座っていたのですが、楽に腰掛けられる椅子では姿勢が崩れ、猫背やストレートネックなど背骨から頚椎にかけて歪みを生じやすくなってしまっています。
そこで日本人の体型に合わせ、座るだけで姿勢が良くなる椅子はないかと試行錯誤を繰り返し、ようやく誕生したのが今回紹介する「アーユルチェアー」です。
「アーユル」とはサンスクリット語で「命」という意味。
姿勢の歪みは大切な内臓を圧迫し、時として深刻な健康被害をもたらします。
1日の1/3を座って過ごす現代人だからこそ、座りながら姿勢を矯正でき、正しい姿勢を癖つけられるこの椅子は今一番必要な健康グッズなのかもしれませんね。
欧米人と日本人の姿勢の違い
もともと狩猟を中心とした生活をしてきた欧米人は弓を引いたり体を大きく見せるために胸を張るような姿勢を維持する必要性があることから体の後ろ側=伸筋が発達しています。
それに比べると農耕民族であった日本人は前屈みで道具を使うのに都合が良いように体の前側の筋肉=屈筋が発達しています。
このことから欧米人は後ろ側に重心があり、日本人は前側に重心があるということがわかります。
このことは日常的に使う道具にも現れています。
例えば土を掘る時の道具で比べると
- 土を押して穴を掘るスコップは欧米スタイルなのに対し、土を引いて穴を掘るくわを使うのは日本スタイル
- 木を切る時に欧米型のノコギリは押す方に力を込めるのに対し、日本の伝統的なノコは引いて切るスタイル
- 西洋包丁は押して切るのに対し和包丁は引いて切るタイプが多い
といった具合になります。
そのため鳩胸ぎみの欧米人に比べると日本人は猫背になりやすいタイプが多くなるのです。
これでは同じデザインの椅子に座っていると日本人のライフスタイルには無理があるというのも頷けますよね。
特許を取得した「坐骨」で座る新発想の椅子
「アーユルチェアー」は座面が二つに割れているような特殊な形状をしています。また横から見ると背もたれは後傾していてやや前屈みぎみの日本人の体型に合わせた設計になっています。
また座面の前面は山のように中心部がせり上がったような形をしています。
前述したように重心が前にある日本人は普通の椅子に腰掛けて楽な姿勢をとろうとすると浅く腰掛けお尻全体を座面に預けて、極端な猫背姿勢になってしまいます。
これが癖ついてしまうと内臓を圧迫したり背骨に歪みが生じやする原因になります。
これを解消するためにこのユニークなデザインが生まれたのです。
つまり、日本人体型で一番楽に腰掛けても適切な姿勢が維持できるので背骨に無理な力が加わらず自然に理想的な姿勢を維持できるという仕組みです。
「アーユルチェアー」は椅子タイプと、手持ちの椅子の座面に置くだけ(座椅子としても使えます)の置き型タイプの二種類展開ですので、ライフスタイルに合わせた商品を選ぶことができます。